ライ麦畑のキャデラック―モーターカルチャー100年の真実 (ラピタ・ブックス)



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ライ麦畑のキャデラック―モーターカルチャー100年の真実 (ラピタ・ブックス)
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クルマ好きとアメリカ文学に興味がある人にお勧め

 クルマと文学両方に関心のある私にとって、この本はなかなか面白かった。アメリカ文学を中心に、どんなクルマが描かれたかを紹介するエッセイ集だが、やはり優れた小説家は、「クルマとヒトがよく描けているなぁ」と感心である。

 登場する小説・クルマは、ジョン・アーヴィング『ガープの世界』=50年代のビュイック・ロードマスター、ボルボPV544、トマス・ハリス『羊たちの沈黙』=70年代のフォード・ピント、ジャック・ケルアック『路上』=40年代のハドソン、ポール・オースター『偶然の音楽』=90年代のサーブ900、ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』=バターキャンディー色のセダン、J.G.バラード『クラッシュ』=63年型屋根なしリンカーン、ロバート・ブロック『サイコ』=53年型プリムスのセダン、50年代のビュイック等々。

 かつて、中上健次は、(確か村上龍に)「音楽が分からないヤツは、良い小説は書けない」と語っていたが、瀬戸山の本を読むと、「クルマがわからんヤツは、良い小説は書けない」と言ってもよさそうである。

 著者は専門のアメリカ文学者ではないようだが、その事が却って説明を分かりやすくしている。



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